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2012.11.16    平成24年オリンピック・パラリンピック招致特別委員会 本文
◯高橋(信)委員
前回、九月に開催されました本委員会において、ロンドン・オリンピック・パラリンピックにおける招致活動について説明を聴取いたしました。その際に、理事者側の説明では、今後、ロンドン大会を通じて収集した情報も活用し、すぐれた開催計画を策定していく旨の発言がありました。
私も、東京都議会オリンピック・パラリンピック招致議員連盟のロンドン・オリンピック視察団の一人としてロンドンを訪れ、大会の運営状況等について視察をしてまいりました。
ロンドン市議会を訪問した際に、市議会議員や行政担当者からは、IOCに訴えるストーリー性、物語性が必要であるとのお話を伺いました。例えば、今回のオリンピックは初の何々、あるいは歴代一番の何々といったアピールが効果的であるとの指摘がありました。
確かに、二〇一六年大会を開催するブラジルのリオデジャネイロは初の南米開催を掲げました。今回のロンドンでは、歴代一番の環境サステナビリティーにすぐれたオリンピックという点で訴求力があったとの評価もあります。こうしたことから、東京招致にもストーリー性づくりが必須であると感じました。
IOC委員は初のものを好むようで、二〇一六年のリオデジャネイロの南米初の開催、ロンドン・オリンピック・パラリンピックのオリンピック史上初の水球専用施設、ウオーター・ポロ・アリーナ、オリンピック史上初の緑でないホッケーピッチ、リバーバンク・アリーナ、オリンピック史上最大の仮設会場、バスケットボール・アリーナ、オリンピック史上最も環境に配慮した大会というように、オリンピック招致のキーワードとして、最も、初めての、オリンピック史上初のが重要であると思います。
また、在英国日本大使館を訪問した際に大使や公使から伺った話ですが、ヨーロッパでは、東日本大震災時における日本人の規律の正しさと治安のよさが評価される一方で、放射能事故により評価が下がっているとのことで、今後、日本大使館としても招致に向けて、EU各国が放射能事故についても誤解の解消と、日本の安全と安心を全面にEU各国に伝えていくとの報告を受けましたとのことでした。
こうした貴重なお話を伺ったほかにも、カルチュラル・オリンピアード、これはオリンピック開催都市で行われる文化プログラムのことですが、その一環として開催されていたオノ・ヨーコ展示イベントを視察いたしまして、東京招致へ向けて、芸術、文化についても多くの取り組みが重要であると感じました。
さらには、先ほども部長から説明がありましたが、オリンピックスタジアムや選手村などの施設は、大会後の後利用に配慮した施設となっておりましたし、また、ロンドン市内の充実した公共交通機関を活用した円滑な観客輸送なども、今後、東京の大会計画を策定する上で大変参考になるものであったと感じております。
現在、来年一月七日の提出期限に向けて、大会の詳細計画ともいえる立候補ファイルの策定を進めているところと思いますが、東京の計画は、二〇一六大会招致のときも、また、今回の招致に際して二月にIOCに提出いたしました申請ファイルにおいても、ともに大変高い評価を得ておりました。例えば、世界有数の公共交通網や充実した宿泊施設、治安のよさなどが東京の優位な点として挙げられていたと記憶をしております。
立候補ファイルは、高い評価を得た申請ファイルをベースに策定準備を進めていると聞いているので、大変すばらしいものができ上がってくるに違いないと大いに期待しているところでございます。
しかし、各立候補都市は、当然、計画内容をブラッシュアップしてくると思いますので、油断することなく、より完璧を期すという意味で、IOCが東京の計画について懸念を示している事項についてしっかり説明していくことが重要であると考えます。
そこで、本年五月に東京が立候補都市として選定された際に、東京の計画についてIOCから指摘を受けた事項について、具体的にどのように対応していくのか伺います。

◯松永スポーツ振興局招致推進部長

本年五月に公表されましたIOCのワーキングレポートでは、東京の開催計画に対して非常に強力と高い評価がなされた一方で、市民の支持に関して強力な国内コミュニケーションプランの必要性や電力供給面のリスクなどについて指摘がなされました。
市民の支持につきましては、これまでに積極的な盛り上げ活動を展開しており、IOCのワーキングレポートに記載された四七%の支持率から、十月に行った支持率調査では六七%にまで向上してきております。
一方、電力供給面につきましては、現在、既に電力供給能力が需要量を上回っておりまして、大会開催時にも安定的に電力を供給する体制が整っております。
また、大会時に競技会場などで必要となる電気量は、既存の東京電力の供給能力と比較して極めてわずかでございまして、電力供給には全く問題がないと考えております。
さらに、競技会場などにおきましては、日本の最新の技術を活用した省エネルギー型の施設整備を行ってまいります。
今後、来年一月にIOCに提出いたします立候補ファイルにこうした点を盛り込むほか、機会をとらえてIOCの関係者などに丁寧に説明することで、東京の開催計画に対する懸念を払拭し、一層高い評価が得られるよう努めてまいります。

◯高橋(信)委員

懸念材料は、ただいまの答弁のとおり、しっかりアピールして払拭していただきたいと思います。と同時に、東京招致に向けては、東京、そして日本の強みをしっかりアピールしていくことも重要であると考えます。日本人の謙虚さを美徳とする面もありますが、IOC委員に対しては、東京の計画が一番であると自信を持って訴えていくべきです。
例えば、古来より日本人がはぐくんできた歴史、伝統、文化、あるいは感性などは、世界に誇るべきものです。また、世界有数の先端技術を有しているのも、我が国の特徴の一つといえます。これらの両者を融合した今日の日本特有の優位性を堂々と世界に訴えていくべきだと考えます。
また、日本人が持つホスピタリティーの精神は、世界のどの国もまねをすることのできないすばらしいものだと思います。
こうした世界に誇るべき日本の優位性を積極的に世界に向けてアピールしていくべきと考えますが、所見を伺います。

◯松永スポーツ振興局招致推進部長

委員ご指摘のとおり、日本、そして東京の優位性を世界にアピールしていくことは重要なことであると認識しております。
東京には、数百年の歴史に培われた伝統、文化の蓄積がございます。これに加えて、アニメやファッションなど、最先端の流行を生み出す先進性をもあわせ持った、世界でもまれなる大都市でございます。
また、東京には、一日二千五百七十万人を輸送する鉄道網など、世界有数の公共交通や、選手村から半径十キロ以内に八万六千室を有する充実した宿泊施設がございます。
国際連合の統計によりますと、人口十万人当たりの殺人事件の発生率は、世界の大都市の中で東京が最も低く、世界最高水準の治安のよさを誇っております。
さらに、東京並びに日本各地では、数多くの国際スポーツ大会の開催実績がございまして、スポーツ大会開催に関する知識と経験は申し分ないものでございます。
招致獲得のため、こうした世界に誇るべき東京の特性を十分に踏まえ、あらゆる機会をとらえて東京の持つ魅力を最大限にアピールしてまいります。

◯高橋(信)委員

あらゆる機会をとらえてしっかりアピールしていくことをぜひお願いいたします。
そのアピールの機会の一つとして、IOC評価委員会訪問があります。日程は来年三月四日から七日までの四日間に決まったようですが、二〇一六大会招致の際も四日間の日程で、立候補ファイルのテーマごとに計画内容のプレゼンを行ったり、競技会場を視察してもらったりしたと聞いております。
また、迎賓館赤坂離宮で開催されました公式歓迎夕食会は、日本の文化に触れ、懇親と交流を深め、東京、そして日本の魅力を感じてもらう貴重な機会となったようです。
今回のIOC評価委員会訪問において、歓迎の意を最大限に表現するという観点から申し上げますが、ぜひ皇室の関係者にご臨席を賜ることができれば、日本の格式を感じてもらう絶好の機会となるのではないかと私は考えます。
評価委員会の調査結果は、評価委員会報告書として取りまとめられ、公表されるとともに、すべてのIOC委員に送付され、IOC委員が開催都市を選定する際の参考にするともいわれております。
このように招致活動のプロセスの上で大変重要なイベントであるIOC評価委員会訪問に対して、今後、どのようなスタンスで臨むのか、基本的な考え方を伺います。

◯延與スポーツ振興局競技計画担当部長

ご指摘のとおり、IOC評価委員会の訪問は来年三月に予定されておりまして、立候補ファイルの内容を検証するためのプレゼンテーションや質疑応答、会場視察などが行われます。評価結果は七月に公表の上、全IOC委員に配布されますことから、評価委員会訪問は招致活動の中でも極めて重要なものであると認識しております。
このため、評価委員会訪問の際には、東京都、国、経済界、スポーツ界などが一体となりましたオールジャパン体制で取り組みまして、コンパクトでアスリート中心である東京の計画の優位性と大会運営能力の高さをアピールしてまいります。報告書において高い評価を獲得できるよう、全力を尽くしてまいります。
同時に、訪問全体から、東京の都市としての魅力や細やかなおもてなしの精神など、日本の魅力を実感していただけるよう、万全の体制で取り組んでまいります。

◯高橋(信)委員

立候補ファイルの策定と並行して、大変忙しい中での準備になると思いますが、IOCに対して東京の計画をアピールできる大変重要なイベントであるわけですから、しっかり対応できるよう、今から十分に準備して臨んでいただきたいと思います。
さて、開催都市決定まで既に三百日を切りました。今月十一日が開催都市決定前三百日に当たる日であり、今週は開催都市決定三百日前記念週間として渋谷駅で記念セレモニーが実施され、三鷹市ではメダリストを招いた農業祭が開催されるなど、招致PRの各種イベントが行われております。明日は国立霞ヶ丘競技場で、ハンマー投げの室伏広治選手と子どもたちによる聖火台磨きが行われる予定とのことでございます。
IOCによる支持率調査は、ことし十二月から来年一月の間に行われると聞いており、調査まで残された期間は本当にわずかとなっています。さらなる支持率向上を図るためには、東京都や招致委員会はもとより、あらゆる力を集結して招致機運の醸成を図ることが必要です。
招致機運盛り上げの最終段階を迎えたこの時期において、活用できる手段はすべて活用する意気込みで都は取り組んでいくべきと考えますが、東京都の見解を伺います。

◯早崎スポーツ振興局広報戦略担当部長

都が招致を獲得するためには、国内支持率の向上が不可欠であると認識しております。このため、来年開催されるスポーツ祭東京二〇一三と連携して機運醸成を図るなど、あらゆる機会をとらえて支持率向上に取り組んでまいります。
具体的には、TOKYOウオーク二〇一二や東京スポーツタウン二〇一二など、各種スポーツイベントと連携し、招致活動を展開してまいります。
さらに、この次の日曜日、月曜日に開催される東京ネイルエキスポ二〇一二など、スポーツ以外のイベントも活用することで、招致を支持する層のすそ野を広げてまいります。
また、都営大江戸線においては、一編成すべてをオリンピック・パラリンピック招致の広告にしたメディアライナーが走行するとともに、都営地下鉄、りんかい線、「ゆりかもめ」、多摩モノレールなどの自動改札機に招致ステッカーを掲出していきます。
また、東海道・山陽新幹線にも招致ステッカーを掲出するとともに、都内を走行するバス、トラック、タクシーにも招致ステッカーを張るなど、公共交通機関や民間団体の皆様と連携し招致PRを実施し、支持率の向上を図ってまいります。

◯高橋(信)委員

改めて申し上げるまでもありませんが、東京は、この暮れから年明けにかけて最高の大会計画を策定してIOCに提出し、また、国内招致機運も最高潮に高めていかなければなりません。そして、年明けの立候補ファイル提出後には、いよいよ国際招致活動も本格始動することになります。
そこで改めて、招致実現に向けて取り組む局長の決意を伺います。

◯細井スポーツ振興局長

来年一月の立候補ファイル提出以降は国際プロモーション活動が本格的に開始され、招致活動は新たなステージに入ります。
東京都への招致を獲得するためには、国内支持率の向上とあわせ、完成度の高い立候補ファイルの策定、その後の戦略的、効果的な国際プロモーション活動が不可欠でございます。
今後は、来年一月以降開催されます国際スポーツ大会及び国際会議、さらにIOC評価委員会訪問対応などの機会をとらえまして、積極的に日本、東京の魅力を世界に向けてアピール、発信してまいります。
また、オリンピック・パラリンピック招致につきましては、これまでも、東京都、招致委員会だけでなく、国、経済界、スポーツ界が一体となったオールジャパンの体制で取り組んでまいりました。
今後も、都の招致推進体制に全く揺るぎはなく、オールジャパンの連携をさらに強固にいたしまして、東京招致に全力で取り組み、必ずや招致をかち取る決意でございます。

◯高橋(信)委員

ただいま局長の力強い決意を伺いましたが、来年九月の開催都市決定までは、あっという間だと思います。本当に時間がありません。日本に元気を取り戻すためにも、次世代を担う子どもたちのためにも、何としてでも東京招致を実現しなければなりません。
今回の三回目の招致に成功したロンドンの視察をいたしまして、今後、二回目を目指す二〇二〇東京招致を実現するためには、ただ単なるスポーツの祭典としてのコンパクトな開催計画ではなく、スポーツと文化の融合、すなわち、招致段階で日本らしい感性としての伝統、芸術、文化、芸能、和の文化、演劇、音楽、お祭りなどについて多くの取り組みが大変重要であり、また必要であると感じております。このことは世界じゅうのIOC委員も意識していることと思います。
二〇二〇東京招致実現に向けて、やれることは何でもやるという気概を持って全力で邁進していただくことを強く強くお願いいたしまして、質問を終わります。