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2017.06.02 平成29年第2回定例会 一般質問 本文
   
○百十一番(高橋信博君) 
平成二十九年第二回定例会に当たり、東京都議会自由民主党を代表いたしまして質問いたします。
 今定例会をもって、第十九期都議会は四年間の任期を終えることになります。今期は猪瀬都政に始まり、舛添都政、小池都政と目まぐるしく変化し、都議会第一党であり責任政党自由民主党として、都政を継続的に着実に進めるのに苦労した四年間でもありました。
 昨年八月から始まった小池都政においては特に、前任者との違いを強調する余り、築地市場の豊洲移転やオリンピック・パラリンピック開催の費用負担の問題など、都政の大きな課題が停滞を余儀なくされています。
 四年前に二〇二〇年大会の東京招致を獲得して以来、都政は全ての政策の時間軸を二〇二〇年に据えてまいりました。しかし、今やそれが根底から覆されようとしています。
 例えば、築地市場の豊洲移転問題は、二〇二〇年を展望し、昨年十一月七日に移転、築地市場の解体、環状二号線の建設工事にできるだけ早く取り組まなければならない課題でありました。それが昨年八月末の知事の独断による無期限の移転延期宣言以来、今に至っても全く方向性が見えません。
 このことによって、豊洲市場の維持管理に一日当たり五百万円の経費が浪費され、昨年十一月から数えて七カ月が過ぎようとしています。これだけで既に十億円以上が無駄にかかっており、業者への補償費も合わせれば百億円ともいわれる貴重な都民のお金が浪費されています。ワイズスペンディング、賢い支出を標榜する小池知事にとって、この状態を続けていくことに自責の念がないのか、疑問であります。
 市場移転問題に方向性が見えないことで、困っていることが多々あります。例えば、移転を前提としてきた築地市場の各種市場インフラ機能がいつまで正常に機能するのかわからないという問題を知事はご存じでしょうか。
 去る三月に、配管の老朽化によって仲卸業者にろ過海水の供給がストップしましたが、このことで市場に大きな影響が出たのは記憶に新しいところです。これは幸い一日で復旧しましたが、さらに深刻なのは老朽化した冷凍冷蔵設備です。
 市場内の氷の供給は、現在、市場内三カ所の冷蔵庫で行っておりますが、冷蔵庫にトラブルが発生すると、氷の供給に支障が出ると同時に、夏場の場内の需要に応える製氷能力以上の余裕がないことから、現在の設備ではこれ以上の増産はできません。閉鎖型市場でない築地市場において、品質の劣化を防ぐ氷の供給は、その生命線ともいえ、冷蔵庫の故障及び氷の供給ストップは悪夢のシナリオといわざるを得ません。
 知事はこの現状をご理解いただいているのでしょうか。そして、この現状のもとでも、まだ市場移転問題の結論を先延ばしにするのでしょうか。
 また、二〇二〇年大会との関連でいえば、環状二号線建設問題は極めて深刻です。今のままでは予定どおりに建設することは不可能といわれています。都市計画の道路予定線が築地市場内の青果棟にかかることから、かねてより青果棟だけ取り壊せばよいとの主張が散見されます。
 小池知事の側近で市場PT座長の環境の専門家、小島顧問は、去る四月二十六日、現在地再整備案と絡めて青果部のみの移転を提案されましたが、これもそうしたことを意識してのことでしょう。
 しかし、やはり門外漢とのそしりは免れず、現実を知らない暴論といわざるを得ません。築地市場は、水産と青果が一体となって運営されていることが総合市場としての強みであって、どちらかが単独で移転などできるわけもありません。
 また、環二建設に際しては、青果棟のみが影響を受けるわけではありません。ちょうど環二が築地市場に入ってくる部分は、水産にとってこれも生命線の一つであるろ過海水生産設備があり、これがなければ水産の市場業務は成り立ちません。
 この設備を除却することになれば、青果部だけでなく水産部も業務をとめなければなりません。つまりそれは、築地市場の業務を今のまま継続しつつ、環二は建設できないことを意味し、IOCとの約束をほごにすることにほかなりません。
 さらに、環二が建設できないことによって、オリンピックの輸送計画に著しい支障が予想されます。また、築地市場がこのまま残るのだとすれば、大会期間中に駐車場とする跡地活用計画を変更せざるを得ません。そのときに、バスだけで三千台といわれる代替の駐車場スペースを都が用意する必要があります。
 二〇二〇年という政策の時間軸とはこのようなことであって、二〇二〇年までに何をしなければならないのかを明確にして進んできたことであります。
 小池知事就任前に都政が決めたことを、知事はいたずらに否定しようとしているように見えますが、知事は二〇二〇年の時間軸というものをどのように認識しているのか、まず伺います。
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